ここではおすすめのアニメを京都アニメーション制作に限定してランキング形式でご紹介します。
はじめに
様々な紹介サイトなどを見ると50選!や100選!と謳っているのを目にしますが、正直なところ……「本当に人におすすめ出来るレベルの作品」はそんなにありません!
ですので、当サイトでは自信を持って人におすすめ出来る作品のみに絞って5作品をご紹介します。
当サイトで紹介するアニメはどれを観ても面白い!と思ってもらえる作品ですので、少しでも気になる作品があれば是非観てみて下さい!
もちろんみなさんそれぞれ好みがありますので、もしかしたら実際観てみていまいちだった……という事もあるかもしれません。
しかし、もし紹介するアニメが面白い!好みに合っている!という方がいましたら、他にも多数おすすめサイトを作成していますので、ぜひそちらもご覧いただければ幸いです。
京都アニメーションとは
そもそも京都アニメーションとはどんな会社なのかを簡単にご説明します。
通称京アニで知られる京都アニメーションは京都府宇治市にあるアニメーション制作会社で、1981年創業されました。
創業者は八田陽子さん、現代表取締役社長の八田英明さんの妻です。
アニメーション制作の他にも、KAスマ文庫という自社レーベルで出版事業、京アニショップ!などで販売しているグッズ企画・製作・販売・卸事業、アニメーター科と美術・背景科の養成塾のスクール運営も手掛けています。
代表作には「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「CLANNAD」「けいおん!」などの人気作品が名を連ね、アニメ作品が社会現象となるほどに業界全体に影響を与えています。
京都アニメーションは昔から作画や人物描写のリアリティーの高さが特徴で、上記の「けいおん!」の中では主人公たちが楽器(ギター、ベース、ドラム、キーボード)を演奏するシーンがあり、その中で音に合わせて指の動きを忠実に再現しています。そうする事で本当に作中のキャラクターが演奏しているように見せる工夫がなされていて、このクオリティーで作られるアニメは現在を含めても極めて少なく、間違いなくアニメ業界全体に大きな影響を与え続けている会社です。
また京都アニメーションではアニメーション制作会社では珍しく月給制の給与体系を取っている会社です。
制作会社の多くは出来高制(1枚何円みたいな感じ)を取っている所が多く、クオリティーを追及すると1枚描くのに時間がかかってしまいアニメーター個人の収入に影響してしまいます。その為、アニメ業界全体のクオリティーが「それなり」になってしまっています。
しかし京都アニメーションは月給制を取り入れる事によってアニメーター個人の収入に影響を及ぼすことが少なく、ハイクオリティーを実現出来ている訳です。
と、まあ……色々書きましたが、我々アニメユーザー側から見た時にどんな会社なのかをざっくり表すと、
作画が非常に綺麗! 人物描写が非常に滑らかで動きが自然! 心理描写が丁寧で秀逸!
こんな感じでしょうか。
そんな京都アニメーション制作の作品を厳選して5作品ご紹介します!
おすすめ京アニ作品ランキング
1位 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
原作 | 暁加奈 | 監督 | 石立太一 |
シリーズ構成 | 吉田玲子 | キャラクターデザイン | 高瀬亜貴子 |
話数 | 13話+SP1話 | シリーズ作品 | 劇場2作品 |
私が京アニ作品で一番におすすめする作品は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。
こちらは映画化の影響でアニメに興味のない一般ユーザーでもタイトルは聞いた事があるかもしれませんね。
原作は暁佳奈さんの小説。2018年にアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が放送されました。2019年には映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -」が、2020年には「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が公開され後者は興行収入21億2000万円を記録する大ヒットとなりました。
以下あらすじ
とある大陸の、とある時代。
大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。
戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。
戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま――。街は人々の活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交っている。
ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。
それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン公式サイト
そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。
あらすじと合わせてぜひ上部に貼ってある公式PVをごらんください。以下で紹介する魅力が詰まった素晴らしいPVとなっています。(私はこのブログを作りながらPVを観て泣きそうになってます(笑))
本作品のおすすめポイントは、映像の素晴らしさと緻密に描かれたヴァイオレットの心の成長です。
本作品の魅力は、兵器として育った為感情が希薄で人の心を理解する事が出来ない主人公のヴァイオレットが大佐から言われた「ある言葉」の意味を理解する為に、自動手記人形になり代筆の仕事をしながら様々な境遇の人々の心に触れる事で成長していく様子です。
また、その各ストーリーにはストーリー毎の登場人物が心に抱えた思いや気持ちが非常に丁寧に描かれており、人々に感動を与える作品になっています。
合わせて、何と言っても作画の素晴らしさは圧巻です。深夜アニメとは思えないその映像美は他のアニメとは一線を画す規格外の仕上がりになっています。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの原作である暁佳奈さんの小説は京都アニメーション大賞で初、唯一(2022年現在)の大賞を受賞した作品です。
私も原作を読みましたが、世界観設定や主人公のヴァイオレットの心の成長が凄く丁寧に描かれており大賞にふさわしい素晴らしい作品です。
しかし、個人的には原作よりアニメの方がシナリオ構成や音楽、映像の美しさなど、さらに素晴らしい仕上がりになっていると思います。
本作品は小説や映画のような世界観で楽しめるようなアニメですので、アニメには苦手意識がある……という方でも十分に楽しむ事の出来る作品です。
また、ヴァイオレットの成長や各話の登場人物の想いは観た人に大きな感動を与える作品ですので、まだ観ていない人には絶対に観てほしい作品です!
2位 響け!ユーフォニアム
原作 | 武田綾乃 | 監督 | 石原立也 |
シリーズ構成 | 花田十輝 | キャラクターデザイン | 池田晶子 |
話数 | 1期13話、2期13話 | シリーズ作品 | 劇場2作品+総集編2作品 |
続いての作品は「響け!ユーフォニアム」です。
小説家武田綾乃さんの「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」を原作として2015年に京都アニメーションが制作を手掛けた作品です。
2016年に2期の「響け! ユーフォニアム2」が、2018年に久美子たちの先輩鎧塚みぞれと傘木希美を軸にしたスピンオフ劇場作品「リズと青い鳥」、2019年にはアニメ続編にあたる「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」が公開されています。
なお2019年には続編である「久美子3年生編」の制作決定が発表されていますが、現在も放送時期などは未定です。
以下あらすじ。
主人公の黄前久美子が所属している吹奏楽部は中学最後のコンクールで金賞に輝くも全国大会には出られないいわゆる「ダメ金」に終わりました。久美子は金賞をとれた事に喜びを感じていると同じく部員の高坂麗奈が「くやしい。くやしくて死にそう」と肩を震わせ泣いていました。しかし本気でやっていた訳ではない久美子は「本気で全国行けると思ってたの?」と口を滑らせてしまいました。
それから時は流れ、色んな事を一度リセットしたかったから、との理由で同じ中学出身者が少ない宇治北高校に進学した久美子は入学式に新入生歓迎で聞いた吹奏楽部の演奏を、「下手すぎる」と落胆します。
高校で吹奏楽を続けるか決めかねていた久美子ですが、吹奏楽部に入りたいと言うクラスメイトのコントラバス経験者の川島緑輝、高校から吹奏楽を始めたいという加藤葉月と共に部活見学に向かいます。そこで麗奈が吹奏楽部へ入部するところを目撃してしまいした。レベルの低さや中学のコンクールの時の麗奈への後ろめたさもあり、吹奏楽をやめようかと悩んでいる久美子ですが、基礎から学ぶ葉月の姿が自分の始めた頃を思い出させます。さらに緑輝からの誘いもあり、吹奏楽部に入部する決断をします。
そんな宇治北高校吹奏楽部は新任の滝昇が顧問になり、部員みんなで決めた全国大会出場という目標に向けて滝の厳しい指導が始まります。
本作品のおすすめポイントは、非常に丁寧な作画と迫力ある演奏シーン、等身大で描かれるキャラクターたちです。
主人公をはじめ各キャラクターたちが等身大で描かれており、アニメ特有の寒い演出も無くリアルに描かれています。またさすが京アニ作品たる非常に丁寧な作画や演出も合わさり視聴者も青春を追体験できる、そんな作品だと思います。
私が本作品を観たのはアニメにハマってから間もない頃でした。そんな当時にまず感じた事は、主人公の黄前久美子役の黒沢ともよさんの演技がいい意味でアニメっぽくなく非常にリアルだなと思いました。
もちろん当時は声優さんが誰で制作がどこで監督が誰で、などは全く意識していませんでしたが、それでもキャラクターとしての魅力が伝わって来たのは、黒沢ともよさんの演技だったり監督や音響含め制作陣の手腕が素晴らしいからだと思います。
京アニ作品が好きな人はもちろん、アニメ初心者の人にも是非観てもらいたい作品です。
3位 氷菓
原作 | 米澤穂信 | 監督 | 武本康弘 |
シリーズ構成 | 賀東招二 | キャラクターデザイン | 西屋太志 |
話数 | 22話 | シリーズ作品 | なし |
3つ目にご紹介する作品は「氷菓」です。
推理小説家として有名な米澤穂信さんのデビュー作「氷菓」を含む「古典部シリーズ」を原作とし、2012年に放送された本作品。
米澤穂信さんが描くミステリーや個性際立つキャラクターたちと京都アニメーションの丁寧な制作が合わさり素晴らしい作品になっています。
推理小説原作と言っても本作品は「本格ミステリ―」ではありません。主人公たちの身近に起こった不思議な出来事や些細な謎を論理的に解決する、いわゆる「日常の謎」や「日常ミステリー」と呼ばれるジャンルを描いた作品です。
以下あらすじ。
省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することに。「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える、中学からの腐れ縁、伊原摩耶花と福部里志。彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。
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本作品は「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」のようなオムニバス形式ではなく、登場人物たちの日常を軸に、その中にある日常の謎をいくつか解決していく構成になっています。その為、単なるミステリーではなく、青春とミステリーの要素が合わさったバランスのとれた作品になっています。
省エネ主義の主人公折木奉太郎、何でも気になるヒロインの千反田える、データベースは結論を出せないと自ら引き立て役に徹している福部里志、気が強く正義感も強い伊原摩耶花、それぞれの変化や葛藤、成長描いた青春アニメとしてもクオリティーが高い作品となっています。
また、本来ミステリーというジャンルは映像には向いていないと言われています。ミステリーの特性として、どうしても説明が長くなったり、推理を考察したり披露する場面でも絵的な動きが少ないからです。
しかし本作品はそんなミステリーを「日常の謎」いうジャンルで描き、さらにャラクターを深堀りし青春要素を軸にする事、また京アニの描く心理描写と推理小説家である米澤穂信さんのミステリーが合わさる事で、その弱点を補って余りある素晴らしい作品に仕上がっています。
まだ観た事がない人はこの機会に是非観てみてください!
4位 けいおん!
原作 | かきふらい | 監督 | 山田尚子 |
監督シリーズ構成 | 吉田玲子 | キャラクターデザイン | 堀口悠紀子 |
話数 | 1期12話+2話、2期24話+3話 | シリーズ作品 | 劇場1作品 |
4作品目は「けいおん!」
こちらの作品はまんがタイムきららキャラットにて連載されていた、かきふらいさんによる4コマ漫画が原作です。
アニメ放送は2009年で、当時社会現象になるほど話題を呼んだ作品ですので知っている人も多いのではないでしょうか。
原作漫画がネット通販などで品薄になり、また作中で使用している実在のギターやベースにも注目されました。特に作中で秋山澪が使用しているFenderというブランドの左利き用ベース(FENDER JB62 3TS LH)は数週間で在庫が尽き、例年比で約2年分の追加発注が行われたそうです。
またこれも作品の影響で一部の学校では軽音部に入部する学生が激増したそうです。
以下あらすじ。
本作品はいわゆる「日常系」アニメです。
バンドでプロを目指す訳でもなく、ストイックに技術を磨く訳でもありません。主人公の平沢唯が高校で軽音部に入り音楽の楽しさを感じながらまったりするアニメです。
なにが面白いんだよって思う人もいるかもしれませんが、言ってしまえば日常系なんてそんなものです(笑)むしろそこが日常系の特徴であり魅力ですし、それをこれでもかと言うくらいに丁寧に魅力的に描いているのはさすが京アニでしょう。
また作中に登場する歌がどれもキャッチ―で音楽アニメとしても絶大な人気を誇っています。2010年には作中のバンド名でもある「放課後ティータイム」名義で発売したCD、オープニングテーマ「GO!GO!MANIAC」とエンディングテーマ「Listen!!」が史上初、アニメキャラ名義でオリコンシングルランキング1位を獲得しました。
また、2期である「けいおん!!」の劇中歌アルバム『放課後ティータイム II』が人気アーティストの中島美嘉やスピッツを抑えてオリコン週間アルバムランキングで1位を獲得しました。
ここまでくるとアニメ業界を飛び越えたまさに社会現象ですね。
もちろん人気や話題性だけでなく、「日常系」において本作品は間違いなくトップクラスに面白い作品だと思いますので、日常系が好きな人、日常系は観た事ないけど京アニ作品が好きな人は是非観てみて下さい!
5位 CLANNAD
原作 | Key | 監督 | 石原立也 |
シリーズ構成 | 志茂文彦 | キャラクターデザイン | 池田和美 |
話数 | 1期22話、2期22話 | シリーズ作品 | 番外編3話+総集編1話 |
最後に紹介する作品は「CLANNAD」です。
原作は「リトルバスターズ」や「Angel Beats!」なども手掛けている「Key」制作による全年齢対象恋愛アドベンチャーゲーム。恋愛、友情・家族愛などのテーマを描いており、「泣きゲー」として高い評価を集めました。
アニメは2007年に1期「CLANNAD」(全22話)、2008年に2期の「CLANNAD AFTER STORY」(全22話)が放送されました。
以下あらすじ。
人と人との「絆」をテーマに、ピュアな感動に満ちたストーリーで人気を博した同名の恋愛アドベンチャーゲーム「CLANNAD(クラナド)」。本作はその世界観を忠実に再現し、主人公・朋也と少女たち(渚、杏、椋、智代、風子、ことみ)との交流と成長を描いた物語である。アニメーション制作は「AIR」「Kanon」「けいおん!」などで圧倒的な支持を得ている京都アニメーションが担当。ヒロインたちの細やかな表情、暖かさを感じさせる風景の描写など、全てにおいてハイクオリティな作品に仕上がっている。
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上の画像からも分かる通りキャラクターデザイン(絵柄)がかなり特徴的です。しかしキャラクターデザインに抵抗があるからと敬遠してしまうのはもったいないくらい「泣けるアニメ」として非常に評価が高いです。アニメが好きなら本作品は外せないと言っても過言ではないでしょう。
1期の本作品は主人公である岡崎朋也の学生時代を、2期である「CLANNAD AFTER STORY」は卒業後を描いており、主人公の学生時代からその先までを丁寧に描いている為、ネットでは「CLANNADは人生」という名言が生まれたほどです。
私もそうでしたが、キャラクターデザインに抵抗があるからと敬遠してしまっている人は、騙されたと思って観てみてください!きっと良い意味で裏切ってくれる作品だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
京都アニメーションの制作するアニメは総じてハイクオリティーです。
その京都アニメーション作品の中から特におすすめするのみをご紹介しましたので、どれを観ても楽しむ事が出来る作品ばかりだと思っています。
京アニ作品に触れて来なかった人、とりあえずどれか1作品でいいので観てみてください。きっと他の京アニ作品も観たくなると思います。
最後まで目を通していただきありがとうございます。
他にもアニメ関連のサイトを作成していますので、よろしければそちらも見ていただけると幸いです!
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